【サプリメントQ&A、間違いだらけのサプリメント常識】皆様からのご質問に回答中



   サプリメントの研究・開発者が語る、サプリメントの選び方


 




Q1・・・ プロかどうかを見破る方法はあるのか
A1・・・サプリメントの専門家になるには、それなりの勉強も必要です。栄養学だけではなく、生化学、そして病理学の知識も必須です。もし身近に「自分はサプリメントのプロ」と称する人がいたら、次のような質問をしてみましょう。
質問:コラーゲンの摂取は、美肌に役立つかどうか?
この質問をして、その理由についても聞いてみましょう。

さて、実際のところは……というと、様々な実験から「コラーゲンの摂取は美肌に役立つ」ことが分かっています。もし「コラーゲンを摂取しても、消化酵素によってアミノ酸にまで分解されて吸収される。従って、ふつうのアミノ酸を摂取したのと変わらない」という人がいたら、これはプロとは言えませんが、なんと……大学の栄養学の先生の中にも、同様の回答をする人がいるんですね。これは、栄養学の知識しか知らないからでして、体内に吸収されたコラーゲンの分解物(ペプチド)がどういった作用をするか、ここまでくると生化学の分野なので、栄養学の知識では限界があるわけです。

コラーゲンは、体内でアミノ酸を材料に作られますが、材料となるアミノ酸はアミノ酸プールといった形で存在しますから、アミノ酸の有無はそれほど重要ではありません。もし「加齢によって肌のコラーゲンが不足するので、コラーゲンを食べて補えばいい」……このような単純な説明をする人もプロとは言えません。
コラーゲンは真皮にある線維芽細胞によって作られるので、この線維芽細胞を刺激してあげるような成分を摂取すれば、コラーゲンの合成を高めることにつながります。コラーゲンの量ではなく、どういったメカニズムで線維芽細胞が刺激されるのか?……これについて十分説明出来るようなプロにアドバイスをもらいましょう。

最近では、眠っている遺伝子をオンにする、つまり遺伝子発現を促すことで、病気や老化の予防に役立つ成分の研究が盛んになりつつあります。例えば、サーチュインという長寿遺伝子に働きかけるレスベラトロールといった成分。レスベラトロールはポリフェノールの一つなので、ポリフェノール=抗酸化……といった知識だけでは、サーチュインに辿りつきません。そうなると、これからは栄養学、生化学に加え遺伝子学的な知識も知らないと、サプリメントのプロにはなれない時代となってくるわけです。

Q2・・・ サプリメントアドバイザーは、医学的知識も必要か
A2・・・医学的な知識がないサプリメントアドバイザーには、注意が必要です。例えば、C型肝炎の方が、肝臓によいとされるサプリメントを飲んでいたとします。C型肝炎が進行すると肝臓内での鉄分の代謝が滞り、肝炎を悪化させる原因となります。そこで、鉄分の多いサプリメントを今度は控えないといけないことになります。これが分かっていないために症状を余計に悪化させてしまうアドバイザーがいます。

体質的に塩分を取り過ぎるとナトリウムの排泄がうまくいかず、高血圧になる人がいます。この体質を”食塩感受性”と呼んでいますが、高血圧患者のうち4割にしか当てはまりません。つまり、高血圧患者の6割は、塩分の取り過ぎとは別の原因で高血圧症になっているのです。カルシウムやマグネシウム、カリウムなどの不足でも高血圧症になりますので、個人的な要因を総合時に考えてサプリメントの提案をしていく力がないと良いアドバイスは出来ません。

αリポ酸を摂取すると、震えや動悸を引き起こす”自発性低血糖症”を発症する方がいらっしゃいます。その理由は、SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると起こる体質的なもので、日本人の約8%が当てはまります。症状が起こったら、直ちに摂取をストップしないといけません。このあたりもサプリメントのプロにとっては常識の範疇ですが、そのことさえ知らず症状を悪化させてしまう「プロもどき」が非常に多いことが問題となっています。

Q3・・・ 専門家によって意見が分かれる理由とは
A3・・・2008年4月にスタートしたメタボ検診。これが生まれた背景をご存じでしょうか?
以前、読売新聞では次のような記事が掲載されたことがありました。「高血圧やメタボなど主要四十疾患の診療指針をつくった国立大学医学部の医師の九割が、製薬会社から寄附金を受領していたという事実が明らかになりました」……WHOが作成したというメタボ基準でも、海外の大手製薬会社が多額の研究費を提供していたことが分かっています。

昔の高血圧症の診断基準は、最高血圧が160以上、でも今は140以上。また総コレステロール値は240以上から220以上に下げられました。診断基準のハードルが高くなれば、その分病人が増えます。それで得をするのは病院と製薬会社です。

同様にサプリメントにも……実は、ハードルがあるのです。「政府、厚労省」サイドの専門家は、サプリメントのハードルを「医薬品と同等基準」と考えますので、その結果、ほとんどのサプリメントは「有効性なし」と主張します。しかし、サプリメントは病気の治療薬ではなく、あくまでも「健康維持や予防」を目的としたものです。つまり、サプリメントのハードルを「医薬品と同等基準」と考えること自体、ナンセンスなのです。
仮に医薬品を「効力10」とすれば、サプリメントは健康維持や病気を予防する力があれば充分なので、「効力3〜5」程度でよいわけです。つまりは、どこにハードルをセットするかの違いなのです。

皆さんは、講演会やインターネットなどで、様々な専門家の意見を耳にすることも多いかと思います。しかし、人は「自分の立場に都合のよい情報を流す」という前提で、客観的に判断してもらいたいと思います。

Q4・・・ 素人が作り出した不可解なダイエット理論とは
A4・・・細胞のミトコンドリア内にあるクエン酸回路は、ATPというエネルギーの元を作り出す機構です。食べ物に含まれる水素を取り出し、それを電子伝達系に運んで酸素と化学反応させることでエネルギーを作っています。
一頃、クエン酸ダイエットなるものが巷で流行りました。なんでもクエン酸を摂取するとクエン酸回路がクルクルと回り、代謝がよくなるので痩せる……という理論ですが、この理論は科学的に間違っています。

そもそもクエン酸回路は、ATPが減少した時に働く機構で、ATPの減少が起こらなければ動くことはありません。ATPの減少は運動などによって起こります。運動もせずに食っては寝ての生活では、クエン酸回路は止まったまま。クエン酸を食べても回路に入れず、そのまま中性脂肪に合成されて肥満の原因になるだけです。

同じことが、αリポ酸やL-カルニチンについても言えます。以前、健康雑誌で紹介され流行ったのが「αリポ酸、L-カルニチン、CoQ10を一緒に摂取すると痩せる」というものです。なんでもブドウ糖をミトコンドリアに入れるのにαリポ酸がないと入れない、また脂肪酸をミトコンドリアに入れるのにもL-カルニチンが必要、またミトコンドリア内でのエネルギー産生にCoQ10が必須……だから、3つを一緒に摂取すると効率よくダイエットできるといったものです。

確かに、一つ一つの説明は間違いではありません。問題なのは、以上の現象は運動等によってATPが減少することで起こるということです。つまり、運動をしながら3つのものを摂取すれば効率よくダイエット出来るかもしれない……という話で、運動も何もせずに……では、意味がないのです。 また摂取量も問題で、あるメーカーの実験では、L-カルニチンを2000mg/日摂取したところ脂肪の燃焼に効果があったという発表がされています。これだけでも、かなりの量になります。一見もっともらしく見えるダイエット理論。その多くは、絵に描いた餅にしか過ぎません。

Q5・・・ サプリメント業界事件簿〜データ改ざん事件〜
A5・・・データ改ざんと言えば、アガリクスデータ改ざん事件というのがあります。マウス実験ですが、アガリクスのがん阻止率がキノコの中で一番……といった一覧表のデータが健康本に掲載されました。それを見ると……(がん阻止率)アガリクス99.4%、メシマコブ96.5%、キコブタケ87.4%、エノキタケ81.1%、シイタケ80.7%、カワラタケ77.5%、ヒラタケ75.3%……という順番。

何が問題なのか?……というと、使用されたデータが1か所のものではなく、4か所の実験データ(東京大学、国立がんセンター、三重大学、東京薬科大学)を寄せ集めしたものだったのです。
元来、実験というものは同一条件で行なわないといけません。しかし、このデータは4箇所が別個に行なったデータを張子の虎のようにつなぎ合わせて作ったものでした。それぞれの機関の実験は、条件もマウスに飲ませた量も異なりますので、一つのデータとしてつなぎ合わせることなんて出来るわけがありません。それを都合の良い所だけを張り合わせて、結果としてアガリクスが一番……というデータに改ざんしてしまったわけですが、このような創作はいけません。

なお作った本人は、「がんに効くキノコ」などの著者で、キノコ博士として有名な元大学教授でしたが、亡くなり方が「69歳で胃がん」という皮肉な結果になってしまいました。

ところで、研究者が胃がんで死亡……これはダメか?!……というと、一概にそうとも言えません。大学の先生って、サプリメントの研究はすれども、自ら愛用している人は少ないのです。 効果を客観的に見るのだったら、そのサプリメントを勧める販売員や社員の健康状態を見るのが一番。中には、「自社製品は効果がないので飲まない」という社員も多い。そこで、自社製品を飲んでいるにせよ(効果がないので)飲まないにせよ、見るからに病気がちで不健康な社員であれば、その企業の商品は「飲んでも効果なし」と判断してよいでしょう。

Q6・・・ サプリメント業界事件簿〜他社データを勝手に引用〜
A6・・・データ改ざん事件は、それほど多くはありません。最も憂うべき問題は、他社商品のデータをいかにも自社商品が行ったデータのように装って発表していることです。つまり「他人のふんどしで相撲を取っている」ケースが、非常に多いこと。

アガリクスに関しても、当初は三重県にある某研究所が出した姫マツタケに関するデータしかありませんでした。もちろん国産のアガリクスですので、ブラジル産や中国産のアガリクスのデータとしては使えないわけです。しかし……多くのアガリクス製品が、某研究所のデータを無断着用して使っていました。中には「姫マツタケはアガリクスの偽物」などというトンでもない業者も現れましたが、これでは空いた口が塞がりません(姫マツタケは、アガリクス・ブラゼイ・ムリルの和名です)。

本当に効果があるのかないのか?……きちんとしたデータを取っていない製品が実は多い。これこそが、最大の問題点なのです。

Q7・・・ サプリメントは加工が勝負なのか

A7・・・良いサプリメントの条件は?……それは、何と言っても加工法です。「これだけたっぷり入って、この値段」といった含有量の多さのCMに騙されてはいけません。

では、マルチビタミンを例にとって説明しましょう。
まず天然か合成品かということですが、ビタミンEやβカロテン以外は合成品でも体内での作用に大きな違いはありません。もちろん天然に越したことはありませんが、その場合は各栄養素がバランスよく配合されているかどうかが重要です。

「すべて天然素材を使用」となっていても、栄養素のバランスが悪ければ……意味がなくなってしまいます。それでなければ、合成でも構わないと思います。ただし、ビタミンEとβカロテンは、合成品ではなく天然のものをお勧めします。
その理由ですが……合成のビタミンEには、d体の光学異性体であるl体が混合されています。一方、天然のビタミンEはすべてd体のみで、成分の表示で見分けることができます。ビタミンEの生理活性は、合成品より天然品の方が高く、効力にも差があります。それは……ヒトの肝臓内にはd-α-トコフェロール(天然ビタミンE)と強い親和力を持つタンパク質があり、このタンパク質がビタミンEを識別・選択して、肝臓から組織へ輸送するかどうかを決めているからです。
また天然のβカロテンは、オールトランス型とシス型とが混ざっていますが、合成のβカロテンはオールトランス型のみです。オールトランス型は、体内でビタミンAに変化する効果についてはシス型よりも優れています。一方、シス型は活性酸素を抑え、がんを予防する効果に優れているなどそれぞれ一長一短があります。トータルで考えると、両方が混ざり合った天然βカロテンに軍配が上がります。

なお天然素材といえども、農薬や有害成分を取り除く加工が施されていなければ意味がありません。超臨界抽出法などで野菜やハーブに含まれる農薬や有害成分を除去する加工がされているものを選びましょう。
ビタミンやミネラルのサプリメントというと、打錠タイプが主流ですが、これですと熱によってビタミンを破壊してしまう恐れがあります。熱を加えない製法で粉末化しハードカプセルに詰めるやり方がベストですが、コスト面で高くなります。
またビタミンCの体内残存を持続させるエスターC加工、脂溶性ビタミンの吸収率を高めるナノカプセル加工などが施されていれば理想的です。

Q8・・・ 素人では、品質の見極めは難しいのか
A8・・・サプリメントは、同じ成分、同じ含有量であっても……品質や加工の違いで効果に差が出ることが多々あります。まず品質そのものにランクがある場合。例えば、中国では、漢方素材でもある田七人参が「13等級」に分けられて販売されています。このうち、1〜3等級品は中国国内で消費されるため、日本に入ってくることはまずありません。日本では、4〜5等級品だったら品質的によいと見なします。またブラジル産のプロポリスにも、はっきりとした品質ランクが存在します。

加工の仕方、例えば分子量の違いによっても差が出る場合があります。例えば、キチン・キトサンの場合、分子量の違い、つまり低分子か高分子かによっても5ランクぐらいに分かれたりします。またキノコなどに含まれるβグルカンは、β1,3-1,6グルカンですが、大麦やオーツ麦に含まれるものはβ1,3-1,4グルカンです。これは分子の結合状態の違いによるものですが、効果にも違いが生じます。

同じ表示でも、成分が異なることがあります。例えば、グルコサミンといっても4種類あり、米国ではグルコサミン硫酸塩、日本ではグルコサミン塩酸塩が一般的です。その他、グルコサミンクエン酸塩、N-アセチルグルコサミンがあります。

コンドロイチンにもA型、C型、E型など分子構造に違いがあります。一般に哺乳動物由来のものはA型が多く、サメ軟骨などはC型、イカはE型が主体です。
さらには、含有量が違う場合があるのですよ。例えば、「サメ軟骨(コンドロイチン含有)1000mg配合」と書かれてあっても同じではないのです。コンドロイチンの含有濃度は一般に60%、40%、20%に分かれますので、サメ軟骨が1000mg入っていても、60%基準だとコンドロイチン量は600mg、20%基準だと3分の1の200mgです。しかし……表示がなければ、何も分かりません。

材料や加工の仕方によっても、違いが出る場合があります。例えば、CoQ10は一般的には化学合成品ですが、中には天然酵母の発酵から作られた製品もあります。この場合は、原価も高くなります。さらにCoQ10をナノ化し、シクロデキストリン(環状オリゴ糖)などによって包むことで吸収率を格段にアップさせた製品もあり、この場合はさらに原価が高くなります。

Q9・・・ 単体サプリメントの問題点とは〜抗酸化力〜
A9・・・活性酸素を消去する力を「抗酸化力」といいます。よくメーカーなどのホームページに載っているのは、ビタミンEの効力を1とすると、βカロテンは50倍、リコピンは100倍、αリポ酸は400倍、「だから飲むのだったらαリポ酸!!」……といった説明です。問題は、「効力の高いものだけを飲めばいいのか?」「大は小を兼ねるのか?」……ということです。

結論からいうと、大は小を兼ねません。
まず働く場所が、違います。大きく分けると水溶性のものは「細胞の外側」で働き、脂溶性のものは「細胞の内側」で働きますので、両方の抗酸化成分を飲まないとパーフェクトに働いてくれません。
もう一つの問題は、血液中に溶ける濃度には限界があるということです。つまり、沢山飲んだからといっても、限度を越すと尿などと一緒に排泄されてしまいます。最大血中濃度は、1リットル当たりビタミンEは15〜40、ビタミンCは30〜150、βカロテンは0.3〜0.6、リコピンは0.5〜1.0(以上、単位はμmol)です。
従って、リコピンがビタミンEの100倍の抗酸化力を持っていたとしても、最大血中濃度はビタミンEの30〜40分の1程度です。沢山飲んだからといって、100倍の効果が期待出来るわけではありません。

もしこれらを十分理解しているサプリメントのプロであれば、抗酸化成分が単品の商品を皆さんにお勧めすることはないでしょう。
抗酸化成分は、それぞれがネットワークとして働いています。もし飲むのであれば、その組み合わせがよいサプリメントを選ぶことが大切です。

人はなぜ老化するのか?……その有力な仮説として「活性酸素説」があります。これは、体内に発生する活性酸素によって細胞や血管にサビが生じ、老化が進行するという説で、1956年にネブラスカ医科大学デンハム・ハーマンが提唱したものです。
人は、酸素を取り入れてエネルギーを作り出していますが、その過程でも約2%が活性酸素に変わってしまいます。そこで、体内で生産されるSOD、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、カタラーゼといった抗酸化酵素が、活性酸素を消去する働きをしています。しかし……それだけでは不十分なため、外部から積極的に抗酸化物質を補う必要があるのです。

SODを補えば、最も効率的ではないのか?……との意見もあります。しかし分子量が大きく、摂取しても消化管内で分解されてしまい、経口投与ではほとんど効果がありません。そこで、食品などに含まれるビタミンC、E、カロテノイド、フラボノイド、セレン、CoQ10、αリポ酸といった抗酸化成分で補うことが大切になってきます。
もし抗酸化成分を摂取する場合は、単体で摂取するよりも複数のものを一緒に摂取した方が効果的です。例えば、ビタミンCとビタミンEは単体で摂取するより、同時に摂取した方が効果は倍増します。CoQ10はビタミンEを還元し、セレンはビタミンEと相乗的に作用、αリポ酸は体内のグルタチオンを増強させ、CoQ10、ビタミンCを還元させます。

このような相互作用を、抗酸化の父レスター・パッカー博士は「抗酸化ネットワーク」と名づけました。彼は、その著『The Antioxidant Miracle』の中で、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオン、CoQ10、αリポ酸、さらにフラボノイド、カロテノイド、セレンなどを中心に抗酸化物の重要性を提唱しています。中でもαリポ酸は酸化されたビタミンC、CoQ10を還元し、グルタチオンを増強させるので「マザー抗酸化剤」とも呼ばれています。

間違って欲しくないのは、αリポ酸だけを取るのではなく、これらの抗酸化成分をまとめて摂取することで良い働きが得られるということなのです。


Q10・・・ いつサプリメントを取るべきか
A10・・・基本的には、食後です。食後は、胃腸の消化活動が活発で、サプリメントの成分が早く分解され吸収されるからです。特に脂溶性のビタミンなどは、食品の中に含まれていた脂肪分によって吸収率が高まります。
例えば、βカロテンなどは脂肪分がない時だと吸収率が10%ぐらいですが、脂肪分が十分にあると50〜60%にまで高まります。どうしても脂肪分の殆ど無い食事の場合には、裏ワザとして水ではなく牛乳約100mlと一緒に飲んでおくとよいでしょう。

一方、水溶性のビタミンなどは、約3時間程度で排泄が始まります。そのため、1日3回、毎食後に取るのが理想的です。

Q11・・・ 良いサプリメントの条件とは何ですか?
A11・・・良いサプリメントの条件には、3つの要素があります。
有効性……使われている成分にエビデンス(科学的根拠)があるか
安全性……有害物を含んでおらず、食べても安心か
品質……GMPに準拠した工場等で処方通りに作られているか
まず有効性は、ネズミの実験ではなく「ヒト試験」で効果があるかということです。今まではトクホ製品のみに条件付けられていましたが、2015年4月1日よりサプリメントの「機能性表示」が解禁になったので、製品を選ぶ基準にしてもらいたいですね。
安全性というのは、食べ続けても安心かどうか。特に毒性や発がん性、変異原性について問われます。
品質というのは、表示と中身とが一致しており、きちんとした工場で作られているかどうかということ。以前、国立医薬品食品衛生研究所の分析では、原材料(基原)が正しいものを使用していたサプリメントはわずか62%。また含有量がわずかなものもあり、実際には正しい原材料製品は半分以下だったというお粗末な結果でした……。
サプリメントのメーカーというと、自社工場もあって……というイメージですが、残念ながら9割近くの企業は自社工場を持っていません。企画だけして、製造は下請けの工場に任せているだけです(洋服メーカーが、製造は下請けの縫製工場に出す、みたいなイメージ)。国内でサプリメントを作っている下請け工場は、約5000か所もあります。しかし、GMPという医薬品レベルに準じた管理基準で製造しているところは120か所程度、全体の3%に過ぎません。
やはり、値段の安さではなく、3条件が整った製品を選ぶことが大切です。

Q12・・・ 高品質かどうか、簡単に見分ける方法はないのですか?

A12・・・簡単に見分けることは難しいのですが、1つの判断基準として「良いカプセルの見分け方」があります。実は……飲んだサプリメントが胃の中で溶けず、吸収されずにそのまま排泄……現実には、よくある問題なのです。
日本薬局方では、水に対する崩壊試験を実施し、錠剤30分以内、カプセル剤20分以内、丸剤・コーティング錠60分以内に溶けることを医薬品の条件としています。
サプリメントは医薬品ではありませんので、この基準に違反していても日本では法律違反には問われません。ただし米国では、摂取後30分以内に溶けないカプセルの製造を認めていない点で日本と大きく異なります。
以前、国立医薬品食品衛生研究所の分析では、イチョウ葉製品の崩壊試験において約半分が基準時間内にカプセル等が溶けなかったということです。
価格の安い製品では、カプセル剤よりも錠剤が多いのも特徴です。それは、製造コストが安くするためですが、もし選ぶのであればやはりハードカプセルが理想でしょう。メリットは、賦形剤を最小限に抑えられる、熱や圧力をかけなくてよい(ビタミン等の分解を防ぐ)、不快な臭いや味をマスキング出来る……といった点でしょうか。
まずは、手持ちのサプリメントを水の中に入れ、溶け具合を確認してみて下さい。カプセル30分以内、錠剤60分以内ならば、どうにか合格ではないでしょうか。

 

Q13・・・ 素人では、品質の見極めは難しいのでしょうか?
A13・・・残念ながら、難しいと思います。サプリメントは、同じ成分、同じ含有量であっても、品質や加工の違いで大きな差が出ることが多々あります。しかし、優劣を表示だけで判断することは、不可能に近い。
品質そのものにランクがあるもの……例えば、中国では、漢方素材でもある田七人参が13等級に分けられて販売されています。このうち、1〜3等級品は中国国内で消費されるため、日本に入ってくることはまずありません。日本では、4〜5等級品だったら品質的によいと見なします。またブラジル産のプロポリスにも、はっきりとした品質ランクが存在します。
加工の仕方や分子量による違いもあります。例えば、キチン・キトサンの場合、低分子か高分子かの違いだけで5種類ぐらいに分かれますし、一言でグルコサミンといっても4種類もあり、米国ではグルコサミン硫酸塩、日本ではグルコサミン塩酸塩が一般的。その他、グルコサミンクエン酸塩、N-アセチルグルコサミンがあります。
コンドロイチンにも、A型、C型、E型など分子構造に違いがあります。ブタ由来のものはA型、サメ軟骨などはC型、イカはE型が主体です。さらに「サメ軟骨(コンドロイチン含有)1000mg配合」と書かれてあっても、製品によってコンドロイチン量が同じではないのです。コンドロイチンの含有濃度は60%、40%、20%に分かれますので、サメ軟骨が1000mg入っていても、60%基準だとコンドロイチン量は600mg、20%基準だと3分の1の200mgです。しかし、表示がなければ何も分かりません。
材料や加工の仕方によっても、違いが出る場合があります。例えば、CoQ10は一般的には化学合成品ですが、中には天然酵母の発酵から作られた製品もあります。この場合は、原価も高くなります。さらにCoQ10をナノ化し、シクロデキストリン(環状オリゴ糖)によって包むことで吸収率を格段にアップさせた製品もあり、その場合はさらに原価が高くなります。
正確なことを知るには、メーカーに直接電話することが基本ですが、メーカー側がかならずしも正しい情報を教えてくれるとは限りません。ウソをつかれたり、知ったかぶりされる場合もありますので……(笑)。
プロの場合は、ストレートではなく、遠回しに質問をして探りを入れていきます。しかし、一般の方が専門知識なしに質問をしても、メーカーの人間の方が知識が豊富。うまく丸め込まれてしまう……どの業界でも似たような話は、つきものですが。

Q14・・・ ビタミンCは化学合成品よりも天然品の方がよいのでしょうか?
A14・・・日本で流通しているビタミンCの95%以上は、化学合成品のアスコルビン酸です。アスコルビン酸は、トウモロコシや小麦のデンプンを原料に化学合成されます。一方、天然型ビタミンCというのは、アセロラやローズヒップなどの果物から抽出したビタミンCを指します。
ビタミンCの場合、合成のアスコルビン酸でも体内では同じ働きをします。ビタミンCの科学名はL-アスコルビン酸で、光学異性体のD-アスコルビン酸はビタミンCとは呼びません。従って、天然と合成のビタミンCは、まったく化学構造が同じものなのです。摂取しても「これは天然」「これは合成」とヒトの体が見分ることは出来ません。
しかし、天然型ビタミンCの方が優れている点があるとすれば、ビタミンCそのものではなく、バイオフラボノイドなどビタミンC以外の成分が含まれており、これらの成分が吸収や体内での代謝をサポートしているためです。
天然型ビタミンCの難点は、価格が高いこと。例えば、ローズヒップの場合、ビタミンCの含有量は1%未満なので、もし100mgのビタミンCを取ろうと思ったら、ローズヒップ10g以上が必要になります。
またアセロラの場合は、ビタミンC濃度は20〜30%です。仮に100mgのビタミンCを取ろうと思ったら、アセロラ果汁粉末400〜500mgは必要になります。逆に言えば、カプセル重量とビタミンCの量とが4対1〜5対1になっているのが基本で、もしこのバランスを崩すような製品だったら、ニセ物の可能性があります。

Q15・・・ ビタミンC製品を選ぶポイントは、何ですか? 

A15・・・もしお金に余裕があるならば、天然型に越したことはありません。例えば、アセロラ由来のビタミンCの場合、ヘスペリジンというバイオフラボノイドを含んでいるため、吸収面で優れています。仮に化学合成品を選ぶなら、アスコルビン酸に柑橘類抽出物(ヘスペリジン)が配合されていれば吸収率がアップするのでお勧めです。
ビタミンCの難点は、排泄時間が早いこと。水溶性であるビタミンCは、体内に吸収されても2〜3時間で排泄されてしまいます。そこで、吸収をゆっくりさせたり、体内に長く留まるように加工したものがエスターCです。
例えば、アスコルビン酸カルシウムは、ビタミンCにカルシウムを結合させたもので、胃や腸でゆっくりと溶けるため、体内からの排泄時間の延長をもたらします。またアスコルビン酸パルミテートは、ビタミンCにパルミチン酸を結合させたもので、ビタミンCに脂溶性を持たせ、排泄時間を延長させます。
結論を言えば、単にビタミンCの含有量だけではなく、一緒に配合されている成分や加工の仕方についてチェックしておくとよいでしょう。


Q16・・・ ビタミンC以外にも、天然型ビタミンはお勧めなのでしょうか?
A16・・・天然か合成品かということですが、ビタミンEやβカロテン以外は合成品でも体内での作用に大きな違いはありません。もちろん天然型に越したことはありませんが、その場合は各栄養素がバランスよく配合されているかどうかが重要です。
「すべて天然素材を使用」となっていても、栄養素のバランスが悪ければ意味がなくなってしまいます。それでなければ、合成品でも構わないと思います。ただし、ビタミンEとβカロテンは、合成品ではなく天然のものをお勧めします。
その理由ですが……合成のビタミンEには、d体の光学異性体であるl体が混合されています。一方、天然のビタミンEはすべてd体のみで、成分の表示で見分けることができます。ビタミンEの生理活性は、合成品より天然品の方が高く、効力にも差があります。それは、ヒトの肝臓内にはd-α-トコフェロール(天然ビタミンE)と強い親和力を持つタンパク質があり、このタンパク質がビタミンEを識別・選択して、肝臓から組織へ輸送するかどうかを決めているからです。
また天然のβカロテンは、オールトランス型とシス型とが混ざっていますが、合成のβカロテンはオールトランス型のみです。オールトランス型は、体内でビタミンAに変化する力についてはシス型よりも優れています。一方、シス型は活性酸素を抑え、がんを予防する効果に優れているなどそれぞれ一長一短があります。トータルで考えると、両方が混ざり合った天然βカロテンに軍配が上がります。
なお天然素材といえども、農薬や有害成分を取り除く加工が施されていなければ意味がありません。超臨界抽出法などで野菜やハーブに含まれる農薬や有害成分を除去する加工がされているものを選びましょう。
またビタミンのサプリメントというと、打錠タイプが主流ですが、これだと熱によってビタミンを破壊してしまう恐れがあります。熱を加えない製法で粉末化しハードカプセルに詰めるやり方がベストですが、コスト面で高くなります。

Q17・・・ カルシウム製品の選び方を知りたいのですが?
A17・・・まずは、パッケージに書かれている原材料、そして1日あたり何mg摂取出来る製品かを見て下さい。
カルシウムの主な原材料は、貝殻、卵の殻、サンゴ礁などを原材料とする炭酸カルシウム、牛や魚の骨を原材料とするリン酸カルシウムなどです。炭酸カルシウムは、リン酸カルシウムに比べ、胃で溶けづらく吸収率が低いのが難点です。吸収されなかったカルシウムは、大腸内で異常発酵してメタンガスを発生させ、肝臓に負担をかけますので気を付けて下さい。
それでも、牛や魚の骨には重金属の心配もあるから、原料は貝や卵の殻がいいという方は、カルシウムを溶けやすくするクエン酸やビタミンC、吸収を促進するカゼインホスホペプチド(CPP)などが一緒に配合されているものを選ぶとよいでしょう。
その他、一緒に配合されているのが望ましい成分として、マグネシウムとビタミンDがあります。マグネシウムは骨を作るのに欠かせない成分ですし、ビタミンDはカルシウムの吸収を促す成分です。マグネシウムに関しては、カルシウムとマグネシウムが2対1のバランスで含まれている製品がベストです。

Q18・・・ ドロマイトを使用したカルシウム製品を飲んでいるが、どうなのか?
A18・・・カルシウム製品の中には、ドロマイトを使用しているものもあります。ドロマイトとは、サンゴなどが海底に堆積して石灰岩を形成した後、そのカルシウムの一部が海水中のマグネシウムと置き換わった鉱石。いわば石灰岩の親戚のような石です。
カルシウムとマグネシウムが2対1の割合で含まれるため、骨を強化する目的のサプリメント素材としてよく利用されます。
なお注意点としては、鉛、ヒ素、水銀、ニッケル等の重金属を含むものがあり、経口摂取した場合、重金属中毒を起こす危険性があります。従って、重金属の有無について、食品分析センター等での結果をHP上で公表している製品を選んで下さい。

Q19・・・ 鉄サプリメントの選び方を知りたいのですが?
A19・・・鉄は、大きくヘム鉄と非ヘム鉄に分かれます。一般にほうれん草、小松菜、ひじきなど植物性食品に含まれるのが非ヘム鉄、肉、魚、卵など動物性食品に含まれるのがヘム鉄です。
サプリメントでは、動物由来のヘム鉄のほか、非ヘム鉄のクエン酸鉄、ピロリン酸鉄がよく使われます。吸収率からいえば、ヘム鉄の方が非ヘム鉄に比べて5〜6倍も高く、また胃壁を荒らすこともありませんので人気があります。ただし、ヘム鉄の原料はブタの赤血球が主ですので、どうしても抵抗があるという人は、非ヘム鉄でさらに吸収をよくするビタミンCが一緒に配合されているものを選びましょう。
また血液は、鉄だけでは作られません。もし選ぶなら、造血に欠かせない葉酸、ビタミンB12が一緒に配合されている製品がベストです。
注意点としては、飲み過ぎによる副作用。1日25mg以上の摂取を続けると副作用が現れることがあり、肝臓に沈着すると肝硬変が進行する原因にもなります。鉄のサプリメントを取る場合には、過剰症に気を付けて下さい。

Q20・・・ 青汁の選び方について、知りたいのですが?
A20・・・青汁は、野菜を搾り出して粉末やジュース状にした健康飲料です。野菜不足の人には有難い栄養補給源といったイメージですが、次のような問題点が指摘されています。
それは、青汁の中には「硝酸イオン」を多く含む製品があることです。硝酸イオンとは、化学肥料や農薬に含まれている窒素成分が、野菜の葉の部分に溜め込まれて変化したもので、摂取すると体内で亜硝酸に変化し、さらに肉や魚に含まれるアミンと結合するとニトロソアミンという発がん物質に変わります。また血液中のヘモグロビンと結合すると、メトヘモグロビン血症の誘因ともなるものです。
硝酸イオンは、茹でると茹で汁の中に溶け出しますが、生の葉をそのまま絞った青汁では高濃度で摂取してしまう恐れがあるわけです。
以前、名古屋市消費生活センターが発表した商品テストでは、「100g当たり4116mg」の硝酸イオンが検出された製品が見つかりました。硝酸イオンのADI(1日許容摂取量)は3.7。例えば、体重50kgの人の場合、1日に飲んでも害が出ない量は3.7×50=185mg。仮に上記の銘柄の商品をスプーン2杯(6g)毎日飲むと、硝酸イオンの摂取量は247mgとなり、ADIの1.3倍以上となるから注意が必要です。
もし心配ならば、メーカーに直接電話して硝酸イオンの含有量を尋ねてみて下さい。「調べていません」「わかりません」という回答の製品は、購入しないことがベストです。

Q21・・・ アガリクスを飲むと、カドミウム中毒になると聞いたのですが?
A21・・・以前、鳥取県衛生環境研究所は、カドミウムが19.2ppm含まれるアガリクス製品があったことを報告しています。メーカー側が推奨する一日の摂取目安量を継続摂取した場合、一週間でカドミウムを672μg摂取することになり、これを体重50kgの人が摂取したと仮定すると、その摂取量は13.4μg/kg 体重/week となります。
ところで、日本人は日常の食事から、一週間当たり2.8μg/kg 体重/weekのカドミウムを摂取しています。このアガリクス製品の場合、それだけで4.5倍ものカドミウムを摂取することになってしまいます。
また食品安全委員会は、カドミウムの耐容週間摂取量を7μg/kg 体重/week と設定しています。日常の食事からのカドミウム摂取に関しては問題ないものの、このアガリクス製品からのカドミウム摂取量は、耐容週間摂取量の1.8倍となってしまうため注意が必要です。
また東京都立衛生研究所の調査では、アガリクス11製品中10製品から1〜11 μg/g のカドミウムが検出され、うち4製品からは9.2〜11μg/gと高濃度のカドミウムが検出されました。
カドミウムは、玄米に対する基準値として1μg/g未満に設定されています。従って、すべての製品ではありませんが、アガリクス製品の摂取には十分な注意が必要です。特に中国産のアガリクスは、カドミウム汚染がひどいものが多いと聞いています。

Q22・・・ がんに効果があるということで、アミグダリン(レートリル)を勧められたのですが?
A22・・・アミグダリンは、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンド、ビワなどの種子に多く含まれる青酸配糖体です。150年前にロシアでがん治療に用いられていた歴史があり、米国の生化学者がビターアーモンドの種子から抽出したアミグダリンが、ガンの増殖を抑制するとの説を唱えたことから、米国やメキシコを中心にがん治療に用いられてきました。
しかし、米国国立ガン研究所(NCI)は、「レートリル(アミグダリン)はがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対し、いずれも効果がなく、 むしろ青酸中毒をおこす危険性がある」という結論を出しており、すでに米国ではサプリメントの販売を禁止しています。
青酸配糖体は、摂取すると腸内細菌のβ-グルコシダーゼによって分解され、シアン化水素(青酸)を発生します。このシアン化水素(青酸)には強い毒性があるため、多量に摂取すると悪心、嘔吐、頭痛、めまい、肝障害、神経障害などを引き起こします。
日本では、がん細胞を抑制する働きがあるとのことでサプリメントが出回っています。しかし、これは「毒を以て毒を制する」類のもので、正常細胞にも悪影響を及ぼしますから注意が必要です。

Q23・・・ アロエの長期摂取は、注意が必要でしょうか?
A23・・・アロエは、アフリカ原産のユリ科植物で、多くの種類があります。中でもキダチアロエは、我が国で古くから観賞用や薬用に栽培され、俗に「医者いらず」とも呼ばれ民間薬に使われてきました。
アロエがお通じによいという作用は、アントラキノン配糖体(アロインなど)によるものです。アロインは、腸内で電解質の吸収を阻害し、浸透圧により大腸内における水分量を増加させて蠕動運動を促進させ緩下作用を発揮します。
一般に妊娠中は、便秘症が強くなる傾向があります。そこでアロエの摂取ということになりますが、過剰摂取はプロスタグランジンE2の分泌を促進し、子宮が収縮する危険もあるため、妊娠中は控えた方が無難です。
またアロエの長期摂取は、大腸メラノーシス(黒皮症)を引き起こします。これは大腸が黒くなるだけでなく、伸び切ったゴムのようになります。その結果、大腸の動きが悪くなり、より便秘がひどくなるため、飲む量を増やさないと効かないといった悪循環に陥ります。アロエだけでなく、大黄やセンナにも同様の働きがありますので、注意が必要です。

Q24・・・ 大豆イソフラボンは、更年期障害に効果がありますか?
A24・・・大豆イソフラボンは、大豆に含まれるフラボノイドの一種です。植物性エストロゲンとも呼ばれ、主に更年期障害を軽減するなどの目的で使用されています。
イソフラボンそのものは、女性ホルモン様作用は弱いのですが、イソフラボンを摂取後、腸内細菌によって生成されるエクオールに女性ホルモン様作用があります。つまり、イソフラボンを飲んで効果を得るには、腸内でエクオールに変換させることが必要。ところが、このエクオールを産生する能力には個人差があり、日本女性の場合は30〜50%程度であるといわれています。つまり、飲んで効果が期待できる人は2、3人に1人ということになります。
果たして、自分には効果が期待出来るかどうか?
ソイチェックという尿検査で調べるか、飲んで試してみるか……というのが、現状です。

Q25・・・ イチョウ葉エキスの選び方を知りたいのですが?
A25・・・イチョウ葉は、フラボノイドとテルペンラクトンを含み、主に血栓を防いで血流をよくする目的で使用されています。開発国のドイツでは、血流障害と動脈硬化の治療薬として使用され、また世界60カ国以上で医薬品として認可されているものです。
以前、国民生活センターが調べたところ、「テルペンラクトン、フラボノイドがほとんど含まれていない品があった」「ギンコール酸が多量に含まれている品があった」とのことです。
ドイツ・コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)では、イチョウエキスとして「フラボノイド24%以上、テルペンラクトン6%以上」の使用を承認しています。従って、フラボノイド及びテルペンラクトンの濃度がどのくらいか、きちんと表示してある製品を選ぶことが必要です。

Q26・・・ イチョウ葉には、アレルギー物質が含まれているのですか?
A26・・・イチョウの葉に含まれるギンコール酸は、アレルギー物質です。銀杏取りに行って、手が真っ赤に腫れた経験はありませんか?
アレルギーを防ぐためには、きちんとした工場でギンコール酸除去がなされていないといけません。JHFA規格品では「5ppm以下」に規制されていますが、これもメーカーに問い合わせてみましょう。
内部情報ですが……中国産(ギンコール酸除去処理なし)の原料価格を1とすると、中国産(ギンコール酸5ppm以下)は2倍、国産(同5ppm以下)が4倍、国産(同1ppm以下)が5倍の取引価格になっています。
原料価格の段階で価格差が5倍もあれば、小売価格では10倍の開き(例えば、1袋千円と1万円)があってもおかしくありません。従って、あまりにも価格が安すぎる製品には注意が必要です。

Q27・・・  EPAの過剰摂取は危険と週刊誌に書かれてあったのですが?
A27・・・ EPAは、イワシ、アジなどの青み魚に含まれる必須脂肪酸の一つです。1970年代、デンマーク・オールボア病院のダイアベルグによる疫学調査が行われ、エスキモー人(イヌイット)に脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病が少ないことがわかり、その食生活が研究され、青み魚に含まれるEPA、DHAが注目されるようになりました。
EPAには、血管壁や血球の細胞膜を柔軟にして血流を良くする働きがあります。2012年11月24日号『週刊ダイヤモンド』の記事には、「米国FDAが、EPA/DHAの摂取について1日2gを超えないように指導している」との記事が掲載されました。その理由として、血流がよくなり過ぎることで出血が起こりやすいことを指摘しています。
これに対して、米国・オメガ業界間団体(GOED)は、「ヒトに1日あたり1.8〜5.4g投与しても、出血が見られなかった」と反論しました。また欧州食品安全機関(EFSA)は、「1日あたり5g未満のオメガ3系脂肪酸の摂取は、長期的に見ても健康被害は生じない」と発表しています。
従って、サプリメントとして1日あたり0.5〜2g程度の摂取は問題ないと考えるべきでしょう。

Q28・・・ EPA/DHAは、どの製品も大差はありませんか?
A28・・・EPA/DHAの製品が数多く出回っていますが、どのように青み魚から油を抽出するのか?……ご存知でしょうか。
まず一般的に行われているのが「煮とり抽出法」です。まずイワシ、サバなどの青み魚をスチームで煮た後、プレスで圧搾して油分を流出させ、さらに遠心分離機を使って魚油を採取します。この時、240度前後の高温を加え処理するので、ビタミンEが破壊し、トランス脂肪酸も生成、酸化が進んで抽出した魚油は真っ黒になります。この真っ黒な魚油を見てしまうと、とても製品を購入する気にはなりません。
そこで、脱ガム、脱酸、脱色、脱臭などを用いて精製し、透明に近い油にしていくわけです。
脱ガム処理とは、魚油に溶け込んでいるリン脂質などのガム質を遠心分離機で除去する工程です。
脱酸処理とは、魚油に含まれる遊離脂肪酸を苛性ソーダなどのアルカリで中和して除去する工程です。
脱色処理とは、色素成分などを活性白土等で吸着除去する工程で、これにより無色透明に近い魚油が出来上がります。
脱臭処理とは、魚油を高真空下で200℃以上に加熱して水蒸気を吹き込み揮発性成分を蒸留除去する工程で、これによりひどい悪臭も無くなります。
それ以外の方法として、「非加熱・低温抽出法」や「超臨界抽出法」があります。
非加熱・低温抽出法は、青み魚を粉砕・すり身にし、遠心分離機と水のチカラを利用して、熱を一切加えず魚油を抽出する方法。酸化すること無く、良質の魚油を抽出でき、かつ脱臭や脱色といった精製工程も必要ありません。
超臨界抽出法は、二酸化炭素に圧力と温度を加えることで魚油を溶かします。最後に圧力を下げると二酸化炭素は揮発してしまうので、純粋な魚油だけが残り、また重金属や農薬の除去も同時に出来る方法です。
もちろん理想は、「非加熱・低温抽出法」や「超臨界抽出法」ですが、残念ながらほとんどのEPA/DHA製品は「煮とり抽出法」で行われています。気になる方は、メーカーに直接電話してみて下さい。

Q29・・・ 肝臓の悪い人は、ウコンはダメと聞いたのですが?

A29・・・ウコンに含まれる有効成分のクルクミンには、消化不全や肝機能の改善作用があり、特に二日酔いに良いということで人気があります。また沖縄では、お茶などに使用されているため、お茶用のウコン粉末が通販などで販売され、手軽に手に入れることが可能です。
本来は、肝臓に良いとされるウコンですが……肝機能が低下すると、肝臓内での鉄の代謝が悪くなり、肝炎がさらに悪化する原因となります。従って、C型肝炎や肝硬変の患者に対しては、鉄分摂取制限値(1日あたり6mg以下)が設けられています。ただそのこと自体を知らないサプリ販売員が多く、返って肝機能を悪化させてしまうことが多々あります。
問題は、ウコン粉末に含まれる鉄分の量ですが、だいたい100gあたり20〜50mg含まれています。従って、1日あたり6gのウコン粉末を摂取すると1.2〜3mgの鉄を摂取することになります。それほど問題はないようには思えますが、毎日日本人は食事で鉄分を平均7〜8mg摂取しています。やはりC型肝炎や肝硬変の人は、鉄分の多いウコンは控えた方がよいでしょう。
またウコンの摂取は、胃酸の分泌を促進します。従って、胃潰瘍または胃酸過多の人も注意が必要です。


Q30・・・ カゼ予防にエキナセアを常用していますが、問題ありませんか?

A30・・・エキナセアは、400年以上も前からアメリカ先住民に万能薬として用いられ、歯痛、喉の痛み、風邪、伝染病などの治療に用いられてきた歴史があります。特に風邪などの上気道感染によいとされ、ドイツでは医薬品にもなっています。
一言でエキナセアと言っても9種類あり、うち有効性があるのはプルプレア(パーピュリア)、パリダ、アングスティフォリアの3種類のみです。プルプレアとパリダは茎と根、アングスティフォリアは全草を使用しますので、購入する際は種類と使用部位をメーカーに問い合わせてみて下さい。
注意点としては、人によってはアレルギー症状を起こすことがあり、また長期間の摂取により肝機能障害を引き起こす可能性もあります。ドイツ・コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)では、8週間以上の連続摂取はしないようにとコメントしています。従って、風邪が長引く場合には、エキナセアなどのサプリメントに頼らず、医療機関を受診して下さい。


Q31・・・ キトサン製品の選び方を知りたいのですが?

A31・・・キトサンは、カニ殻、エビ殻などから抽出される不溶性の食物繊維であるキチンをさらに加工したもので、「コレステロールが高めの人」に対する有効性が認められたトクホ製品があります。
元来キトサンは、海中やヘドロに含まれる有害金属吸着材として使用されてきた歴史があるため、工業用と食品用とに分かれます。もちろんサプリメントに使用されるのは食品用ですが、粗悪品は工業用が使用されている危険もあり、特に鉄、クロム、ニッケルが含まれている可能性があるので注意が必要です。
また食品用でも、次亜塩素酸などで漂白処理しているものは分子量が低下していたり、グルコサミンの分解物が生成したりすることがあるため、これも注意が必要です。


Q32・・・ ギムネマを飲んで痩せますか?

A32・・・インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、ギムネマのことを「グルマール(砂糖を壊すもの)」と呼び、糖尿病や肥満に効果があるハーブとして用いられてきた歴史があります。有効成分のギムネマ酸は、トリテルペンを骨格にしたグルクロン酸を持つ配糖体で、砂糖やブドウ糖に似た化学構造のため、小腸上皮でブドウ糖を運ぶ輸送体に結合し、ブドウ糖の吸収を抑制する働きがあります。従って、ダイエットは別として、血糖値を抑え糖尿病によいというのは事実です。
問題は、血糖値抑制効果が得られるギムネマ酸の量ですが、1日あたり400mgとなっています。仮にギムネマ酸濃度10%の錠剤ですと、1日あたり20粒を摂取する必要があります。血糖値を下げるだけでも、これだけの量を飲まないといけません。残念ながら、多くの製品は1日あたりの摂取量が少な過ぎます。従って、ダイエット効果が得られることは、まず無理だろうと察します。
ただし、糖尿病には良い成分ですので、1日あたりギムネマ酸として400mg摂取可能な製品を選んで下さい。


Q33・・・ クエン酸ダイエットは、効果がありますか?

A33・・・細胞のミトコンドリア内にあるクエン酸回路は、ATPというエネルギーの元を作り出す機構です。食べ物に含まれる水素を取り出し、それを電子伝達系に運んで酸素と化学反応させることでエネルギーを作っています。
一頃、クエン酸ダイエットなるものが巷で流行りました。なんでもクエン酸を摂取するとクエン酸回路がクルクルと回り、代謝がよくなるので痩せる……という理論ですが、この理論は科学的に間違っています。
そもそもクエン酸回路は、ATPが減少した時に働く機構で、ATPの減少が起こらなければ動くことはありません。ATPの減少は運動などによって起こります。運動もせずに食っては寝ての生活では、クエン酸回路は止まったまま。クエン酸を食べても回路に入れず、そのまま中性脂肪に合成されて肥満の原因になるだけです。
従って、もしクエン酸を摂取したいのであれば、運動時がお勧め。またクエン酸は、鉄やカルシウム、マグネシウムとキレート結合し、吸収されやすい形にする働きがありますので、ミネラルを摂取する際に一緒に取ると効果的でしょう。


Q34・・・ αリポ酸、カルニチン、CoQ10のトリプルダイエットは、効果がありますか?

A34・・・以前、健康雑誌で紹介され流行ったのが「αリポ酸、L-カルニチン、CoQ10を一緒に摂取すると痩せる」というものです。
なんでもブドウ糖をミトコンドリアに入れるのにαリポ酸がないと入れない、また脂肪酸をミトコンドリアに入れるのにもL-カルニチンが必要、ミトコンドリア内でのエネルギー産生にCoQ10が必須……だから、3つを一緒に摂取すると効率よくダイエットできるといったものです。
確かに、一つ一つの説明は間違いではありません。問題なのは、以上の現象は運動等によってATPが減少することで起こるということです。つまり、運動をしながら3つのものを摂取すれば効率よくダイエット出来るかもしれない……という話で、運動も何もせずに……では、意味がないのです。
また摂取量も問題で、あるメーカーの実験では、L-カルニチンを2000mg/日摂取したところ脂肪の燃焼に効果があったという発表がされています。これだけでも、かなりの量になります。一見もっともらしく見えるダイエット理論。その多くは、絵に描いた餅にしか過ぎません。


Q35・・・ グルコサミンは、膝痛に効果がありますか?

A35・・・グルコサミンは、軟骨や結合組織などに含まれるムコ多糖の構成成分で、軟骨、腱、皮膚、血管、結合組織などに広く存在しています。人は、食事から摂取する糖質とアミノ酸から体内で合成していますが、加齢により合成能力が低下することで、軟骨などの擦り減りが起こってきます。そこでサプリメントでグルコサミンを補おう……というのが、グルコサミン療法です。
これまでの研究によれば、軽度〜中度の膝痛に対して、1日あたりグルコサミン塩酸塩1500mgの摂取で改善効果が得られることが分かっています。
ここで覚えておいてほしいのは、あくまでも「軽度〜中度の膝痛」であるということ。軟骨は3層構造から成り立っており、第1層は擦り減っても再生能力がありますが、2層、3層は再生出来ません。擦り減っているのが第1層目まで……つまり、軽度〜中度の膝痛でなければ改善出来ないということです。
残念ながら、今のところ軟骨を再生させる成分は医薬品にはなく、唯一グルコサミンだけです。膝に痛みを感じたら、すぐにでもグルコサミンの摂取をお勧めします。「後悔先に立たず」です。


Q36・・・ 栄養補助に良いと思ってクロレラを飲んでいるが、注意点はありますか?

A36・・・クロレラは、大きさがわずか2〜10ミクロンほどの単細胞藻類で、1890年にオランダのバイリンクによって発見されました。たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを含み、食生活が不規則な方のための「栄養補助」を目的に青汁などにも配合されています。
注意点は、いくつかあります。まず細胞膜破砕処理がされていない製品だと吸収率が悪く、下痢、疝痛、鼓腸(ガス)などが起こりやすいことです。また鉄分やビタミンKが多いので、C型肝炎の患者やワーファリンなど抗血液凝固薬を飲んでいる人は注意が必要です。
クロレラには、クロロフィル分解物であるフェオホルバイドという成分が含まれており、この過剰摂取は日光性皮膚炎を起こす危険があります。昔は、販売業者自身がそのことを知らず、「好転反応だ」と説明し中毒事件が発生しています。現在、JHFAでは「既存フェオホルバイド60mg%未満、総フェオホルバイド80mg%未満」に規定していますので、心配な方はJHFAマークがついた製品を選ぶとよいでしょう。


Q37・・・ コエンザイムQ10の飲み過ぎは、注意が必要なのか?

A37・・・コエンザイムQ10は、主にミトコンドリア内でATPを作り出す補酵素(コエンザイム)として働いている成分で、日本ではうっ血性心不全の薬として1975年から用いられてきました。2001年に「食薬区分」の見直しにより、健康食品への使用が認められた成分です。
厚生労働省からは、サプリメントとして摂取する場合「医薬品として用いられる量(1日30mg)を超えないように」との通知が出されています。では、30mg以上摂取すると問題が起こるのでしょうか?
これに対して、日本健康・栄養食品協会は、摂取目安量の上限値を1日あたり300mg以下としています。また諸外国では上限値が300〜600mg/日のケースが多く、上限値が厳しいオーストラリアでも150mg/日、ベルギーでは200mg/日となっています。
厚労省は、医薬品の投与量が1日あたり30mgだから、サプリメントもそれに合わせるように……と、あくまでも建前論なのです。ふつうに摂取している限り、まず過剰症の心配はないと思って下さい。


Q38・・・ コエンザイムQ10を飲んでいるが、どの製品も変わりませんか?

A38・・・コエンザイムQ10は、「発酵法」と「合成法」という2つの方法で生産されています。「発酵法」は、微生物が生成したコエンザイムQ10を抽出する方法で、天然に存在するトランス型が得られるメリットがあります。一方「合成法」は、タバコの葉などから抽出されるソラネソールと呼ばれる物質を没食子酸などと反応させて化学的に合成する方法でシス型が得られます。どちらが優れているのか?……というと、発酵法です。
現在、発酵法でコエンザイムQ10を生産しているのは、日本のカネカと中国3社のみで、品質面から考えるとカネカ製に軍配が上がります。
またコエンザイムQ10の多くは酸化型(ユビキノン)で、体内に摂取された後、肝臓内の酵素によって還元型(ユビキノール)に変換されます。しかし、その還元力は20代がピークで、加齢や酸化ストレスによって低下することなどから、酸化型(ユビキノン)よりも還元型(ユビキノール)の方に人気があります。
その他、コエンザイムQ10をナノ化し、さらにシクロデキストリン(環状オリゴ糖)等によって包むことで吸収率をアップさせた製品などもお勧めです。


Q39・・・ コラーゲンを食べても「効果なし」という話を聞きましたが?

A39・・・コラーゲンを摂取しても、消化酵素によってアミノ酸にまで分解されて吸収される。従って、ふつうのアミノ酸を摂取したのと変わらない……という話ですね。しかし、実際には、コラーゲンの摂取は美肌に役立ちます。
その理由ですが、コラーゲンを構成しているアミノ酸はグリシン、プロリン、アラニン、ヒドロキシプロリンの順に多く含まれています。このうち、ヒドロキシプロリンは人の消化酵素で分解されにくいため、摂取した3〜4割はアミノ酸ではなく、ジペプチドやトリペプチドの形で体内に吸収されます。すると細胞は「血中にペプチドが増えたのは、体内のコラーゲンが分解されたからだ」「すぐに新しいコラーゲンを合成せよ」というシグナルを送り、線維芽細胞を刺激して合成を促すわけです(京都府立大・佐藤健司教授の談)。
簡単に言うと、摂取したコラーゲンがペプチドの形で血液中に増えると、細胞は「体のコラーゲンが分解して血中に増えた」と錯覚するわけです。そして「減ったので、合成して増やせ」ということになるわけですね。


Q40・・・ 胃の中で溶けないコンドロイチン製品があると聞きましたが?

A40・・・コンドロイチンは、ムコ多糖体の1つで、ヒトの軟骨や結合組織に存在して水分保持や関節内のクッションの役割を担っている成分です。サプリメントでは、サメ軟骨などを原料に製造され、グルコサミンとのセットで膝痛に良いなどの目的で使用されています。
錠剤が胃の中で溶けない……という話ですが、出所は『月刊国民生活』という雑誌の記事ではないでしょうか。それによれば、「検査した半数の製品で、溶けにくい傾向が見られた」ということです。
もしご心配ならば、水の中に錠剤を入れてみて、溶ける時間を調べてみ下さい。30分以内がベストですが、60分経っても溶けない製品であれば、購入しない方がよいでしょう。
なおコンドロイチン単体では、関節の痛みを軽減することは難しいかと思います。コンドロイチンの働きは、軟骨の合成ではなく減少を抑えるのが主な働きです。一方のグルコサミンは軟骨の合成を促進させる働き。いわばアクセルがグルコサミン、ブレーキがコンドロイチン……従って、両者セットで配合されている製品が多いわけです。


Q41・・・ がんには、サメ軟骨がよいと勧められたのですが?

A41・・・サメはがんを発症しないという説があり、1992年、米国でウィリアム・レーンが『鮫の軟骨ががんを治す』という本を出版し、大ブームとなりました。日本でもサメの軟骨は、がん細胞の血管新生を阻害するということでがんの代替医療に使用されてきました。
しかし、進行の肺がん患者379人を対象に行われた試験で、サメ軟骨投与群の延命期間はプラセボ群とに有意差がなかったとする論文が、米国立がん研究所ジャーナル掲載され、またナチュラルメディシン・データベース(NMCD)においても「サメ軟骨は、がんに対して効果がないことが示唆されている」と記されています。従って、がん患者に対する摂取は、お勧め出来ません。
なおサメ軟骨には、10gあたり2000mgのカルシウムが含まれています。過剰摂取は、高カルシウム血症の危険もあり注意が必要です。


Q42・・・  セントジョンズワートを摂取すると、テオフィリンの効き目はなくなりますか?

A42・・・セントジョンズワート(西洋オトギリソウ)は、脳内ホルモンであるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害して、うつ病などを改善する働きがあります。ドイツ・コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)では、うつに対する使用を承認しているハーブです。
欠点は、肝臓内にある薬物代謝酵素を活性化させるため、薬物代謝が早まり効き目が弱まってしまう点です。気管支拡張薬であるテオフィリン以外にも、ジゴキシン、シクロスポリン、ワルファリン、シンバスタチン、エチニルエストラジオール、イリノテカンなどの薬効を弱める可能性があります。従って、医薬品の服用者は注意が必要です。


Q43・・・ がんには、タヒボ茶がよいと勧められたのですが?

A43・・・タヒボは、南米ブラジル・アマゾン川流域に自生するアベラネダエという樹木で、現地では樹皮を煮出しマラリアなどの感染症、喘息、リウマチなどの治療薬として愛飲してきた歴史があります。有効成分のナフト・フラン・ディオン(NFD)には、マクロファージやNK細胞を活性化させて免疫を高める働きがあります。
製品によっては、毒性物質のラパコールを含むものがあり、摂取すると吐き気、嘔吐、めまい、下痢、貧血、出血傾向を引き起こします。購入する際は、ラパコールが含まれているかどうかを確認して下さい。


Q44・・・ DHAには水銀などの有害物が含まれているので、心配なのですが? 

A44・・・DHAは、アジ、サバ、イワシなど青み魚に含まれるω3系の不飽和脂肪酸です。1989年、イギリスのマイケル・クロフォードが、著書の中で「日本の子供が、欧米の子供に比べて知能指数が高いのは、日本人が昔から魚を沢山食べていたことがその理由である」と述べ、注目されました。
DHAの摂取に当たり、もし心配な点があるとすれば、魚の油部分に含まれる水銀や鉛などの重金属、ダイオキシン等です。もちろん精製過程で除去されていれば、問題はありません。もし購入するのであれば、食品分析センター等での検査データをHP上で公開している製品を選んで下さい。


Q45・・・ デビルズクローを飲むと胃がムカムカしてくるのは、なぜですか?

A45・・・デビルズクローは、アフリカのカラハリ砂漠などに自生する多年草で、実には2本の爪のようなトゲがあります。有効成分のハーバゴサイドには抗炎作用があるため、膝の痛みを抑えるなどの目的で、グルコサミン配合の製品によく使用されています。
注意点は、胃酸の分泌を促進するため、空腹時に飲むと胃がムカムカしたり、胸焼けを起こすことがあります。その場合は、空腹時ではなく食後に飲んでみて下さい。なお子宮を収縮させる働きがあるため、妊娠中は控えた方がよいでしょう。


Q46・・・ 花粉症対策で甜茶を飲みたいのですが、バラ科のものでないと駄目ですか?

A46・・・甜茶は、中国茶の一種で、文字通り甘いお茶のことです。従って、バラ科以外にもアカネ科、ユキノシタ科、ブナ科の植物にも甜茶が存在します。
花粉症に良いのは、GODポリフェノールという成分でプロスタグランジンE2の生成を抑制し、ヒスタミンの遊離を抑える働きがあります。ただし、GODポリフェノールを含むのはバラ科のみですので、購入する際はきちんとチェックして下さい。


Q47・・・ ヒアルロン酸を飲んでも、ほとんど吸収されないと聞いたのですが?

A47・・・ヒアルロン酸は、ムコ多糖類の一つで、体内では皮膚のほか、腱、筋肉、軟骨、脳、血管などの広範に分布しています。コラーゲン同様、加齢とともに減少することから、美肌によいなどの目的で使用されています。
平均分子量50〜70万と高分子なため、これまで摂取しても吸収されないのでは?……と思われてきましたが、実際は高分子でも約9割が吸収されることが分かっています。ただ摂取したヒアルロン酸の多くは、各細胞で消費されるため、肌にまで到達する量はごくわずかであると言われています。
キューピーが行った動物実験では、ヒアルロン酸が肌まで届くと確認された量は最大で0.3%程度だったそうです。従って、ある程度の量を飲まないと効果が実感できないのかもしれません。


Q48・・・ 目に良いブルーベリーは、毎日ジャムで取りたいのですが?

A48・・・ブルーベリーに含まれているアントシアニンは、目の疲れや眼精疲労に良いと言われています。ブルーベリーだったら、果実やジャムを常食すればいいのでは?……という質問をよく受けます。
ただし、眼精疲労に良いとされる有効量は、抽出エキスとして1日あたり180mg以上。もしこれを生の果実で食すると90g以上、ジャムだと60g以上にもなりますので、カロリーの取り過ぎや肥満、糖尿病の原因にもなりかねません。やはり、サプリメントで摂取するのが手軽で無難です。


Q49・・・ 良いブルーベリー製品の選び方が、知りたいのですが?

A49・・・ブルーベリーに含まれるアントシアニンの血中残存時間は、約12時間です。従って、昼間に目を酷使する人は朝飲んで下さい。昼間だけでなく夜も目を酷使するという人は、朝と晩2回に分けて摂取するとよいでしょう。
ブルーベリーサプリの選び方ですが、アントシアニン量は1日あたり60〜70mgは必要です。まずはブルーベリーのエキス濃度をメーカーに問い合わせて、確認してみましょう。もしエキス濃度が36%だとしたら、1日あたり「ブルーベリーエキスとして180mg」摂取できる製品を選んで下さい。またアントシアニンをナノ化(100万分の1ミリ)した製品の吸収率は約2〜3倍高いため、その分少ない量でも構いません。現在、アントシアニンをほとんど含まない粗悪品が横行しています。HPLC(高速液体クロマトグラフィー)法での分析表をHP上で公開しているメーカーなどの製品を選んで下さい。


Q50・・・ αリポ酸を飲んで低血糖を起こしたという話を聞いたのですが?

A50・・・αリポ酸は、脂溶性と水溶性の両方の性質を持ち、毛細血管や脳へ入り込んで抗酸化を発揮する抗酸化物質として知られています。
日本人の約8%は、SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると震えや動悸を引き起こす「自発性低血糖症」を発症しやすいことが分かっています。αリポ酸にもSH基があり、そのような体質の人は注意が必要です。原因は、インスリン分泌を高めてしまうためです。
症状が起こったら、直ちに摂取をストップして下さい。もちろん、このような体質の人は、ペニシラミン、チオプロニンといったSH基を持つ医薬品も使うことは出来ません。医師や薬剤師にご相談下さい。


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